【書評】戦略子育て/三谷宏治
こんにちは、新米パパのaqukです。
本日は「経営戦略全史」で有名な三谷氏のこちらの1冊になります。
戦略子育て
1.読んでほしい人
・入学前のこどもがいる方
・小学生~高校生のこどもがいる方
2.概要
英語や偏差値、プログラミングはいらない!
将来、子どもがAIに負けずに、自分で未来を切りひらいてゆくための力、試行錯誤力(発想力×決める力×生きる力)はどうすれば身につくのか?
テストは結果よりも過程。反省会でPDCAを回す塾選びは子ども自身が複数見学&親にプレゼンテーション人と違うことをしただけでもほめることで発想力強化ルールを破ったら叱るが変更提案はウェルカム
おこづかいは少なめに。でも何に使うかは管理しない など
明日からできる超実践的ノウハウ満載!(Amazonより)
3.目次
第1章 AI時代に活躍できる人材
第2章 試行錯誤に必要な3つの力
第3章 叱り方・ほめ方
第4章 遊び・おもちゃ・ケータイの与え方
第5章 おこづかいでの自由と制限
第6章 親子コミュニケーションは脱ワンワードと傾聴から
第7章 勉強・読書について
第8章 お手伝い・イベント企画の任せ方
第9章 反抗期を超え自立まで
4.感想
テーマ
まずこちらの本のテーマは、
ということで、そのために3つの力を育むこととしています。
その3つとは、
1.発想力
2.決める力
3.生きる力
それぞれについて、具体的にどのように育むのかというと、
発想力
「新しいことをチャレンジする心」を育てるために、まずは「他人と違う」ことをほめてあげましょう。(P.77)
みなと同じだと不安、という感覚こそが発想力の根源なのです。(P.78)
日本人は恥ずかしがりやです。
そのため、みんなと一緒じゃないと不安という方が親世代の方もたくさんいると思います。
でも発想力を鍛えるためには、みんなと同じだと不安になるという一般とは逆の感覚を育むことが大切です。
そのための具体策として、著者は
イベントを任せる
ことを提案しております。
楽しい発想力訓練には「家族イベント」が一番です。(P.81)
著者は誕生会や旅の計画等を子どもに任せた経験を本書で語っております。
確かに計画するといった計画は、子どもの頃にやった経験がないので、新鮮で
とても効果的な気がします。
決める力
与えるべきものは答えではなく、考え方であり調べ方です。(P.59)
社会人になると決断を迫られる場面がいくつも出てきます。
それを担当者の判断で決められるかどうかが、その人の信頼度にかかわってきます。
本書では、村田製作所の例を上げております。
決断力は社会にでると必ず必要になる力なので、小さいうちから決める力を育てることはとても大切だと感じます。
決める力の具体策として、著者は
塾選び
を子どもにさせました。
「選択肢の列挙と絞り込み」を娘たちに求めました。(P.62)
子どもは幾人かの友達に取材をし、選択肢を上げ、自分の目的にあった塾を決めました。
その際に、塾の費用まで著者は求めたことが重要だと思います。
親としては、いくらでも払ってあげたいと思うところでしょうが、著者は、
学びの場とは、自分の意思とコストで行くところ。
それは自ら調べて決めるもの。(P.64)
と述べており、費用まで考えさせるのはコスト感覚をつける意味で大事だと思いました。
生きる力
ヘルプではなくサポート役に徹しましょう。(P.88)
具体例として、
例1:子どもが寝坊して学校に遅刻する
・ヘルプ:親が子どもを起こす
・サポート:子どもに目覚まし時計のセット方法を教える、前の晩に早く眠るよう促す(P.89)
このサポートに徹することが生きる力を育むコツです。
小さいうちは、何かと助けたくなる気持ちになりますが、そこをぐっとこらえて
子どもをサポートしようと思います。
実際にマネしたいこと
・家族イベントの企画:発想力
・塾選び:決める力
・ルールを家族会議で決める:家族が共有すべき価値観の把握
・おこづかいの制限:決める力・発想力
・脱ワンワード:生きる力
・お手伝い至上主義:生きる力
お手伝い至上主義は別に本を出しているようなので、今度買おうと思います。
5.最期に
章と章の間に子どもたちの感想と、それに対する著者のコメントが掲載されております。
それを読むと著者の子育ての考え方がとてもよくできたものだと思いました。
子どもたちが著者の考え方を理解しているのが素敵です。
そんな家族になれるよう我が家も頑張っていきたいと思います。