30歳新米パパ日記

10月に娘が誕生しました。一級建築士の取得や本に関すること。娘の育児について書いていきます。

【書評】地元がヤバい・・・と思ったら読む 凡人のための地域再生入門/木下斉

こんにちは、新米パパのaqukです。

みなさんのお住まいは都会ですか?地方ですか?

 

地方に住み年々人口が減少していることを危惧している私ですが、

そんな状況にピッタリの本がありました。

それが今回ご紹介する本になります。f:id:aquk:20181209213009j:image

1.読んでほしい人

・地方で起業を目指す方

・地方公務員

2.概要

<あらすじ>
主人公の瀬戸淳の地元は、東京から新幹線で1時間、さらに在来線で20分という、人口5万人ほどのどこにでもある地方都市。
ある日東京で働く淳に、母が「商売をやめ、店も家もすべて売り払い余生を楽しみたい」と言い出した。
淳は東京と地元を行き来し、廃業手続きや不動産売却といった〝実家の片付け〞に追われる。
その過程で、地元で飲食店経営者として活躍する「元ヤン」同級生の佐田から「売るなら、一緒に建て替えて事業をやらんか」と誘われる。
最初は「自分にはそんなことはできない」と思うものの、徐々に気持ちが傾く淳。
やりがいを感じられない東京での仕事。寂れていくだけの地元の姿。果たしてこのまま、実家を売り払い、東京でサラリーマンを続けることが正しい道なのだろうか――。
そして、淳の「実家の片付け問題」は、シャッター街の再生、さらに地域全体の再生という思わぬ方向へと進んでいくのだった。

(Amazonより)

3.目次

第一章 シャッター街へようこそ
第二章 たった一人の覚悟
第三章 見捨てられていた場所
第四章 批評家たちの遠吠え
第五章 稼ぐ金、貰う金
第六章 失敗、失敗、また失敗
第七章 地域を超えろ
第八章 本当の「仲間」は誰だ
最終章 新しいことを、新しいやり方で、新しい人に

4.感想

凡人である主人公瀬戸が、実家の店をたたむ準備をすることから物語は始まります。

そこで、登場する地元の同級生たち。

市役所に勤務する森本。

自分で店を経営する佐田。

多くの地方に住む方は、市役所に勤務している友人やお店を経営する友人がいるかと思います。

そのため瀬戸に自己投影がしやすく、ストリー仕立てでとても読みやすい作品でした。

 

地方に住む身として、考えさせられることもたくさんありました。

地域の経済構造を意識し、地域にお金が回り、残る事業に取り組むことが大切である。(P.67)

地元のものを地元でちゃんと料理して出す店は意外と少ない。(P.68)

どの地方にも特産品があると思います。

それを一番おいしく食べられるのは地方のお店のはずなので、その特産品を美味しく食べられるお店を見つけることは大切だと思います。

今後そういったお店が残っていくので、私もチェーン店ばかりではなく地元の裏路地にあるお店を開拓していこうと思います。

そうすることで、地域の経済に貢献することができます。

 

また、本書では地方が補助金に頼ることは悪いと言っています。

確かに補助金に頼ると、補助金を使えばいいという発想になってしまい、本質的な地域再生には繋がらないと思います。

本気で地域再生を目指すなら身銭をきる覚悟が必要だということです。

 

この本を読んで本気で地域再生にのぞむなら、

1.まず始める

2.少数の信頼できる仲間を探す

3.絶対に地域再生するという気持ちを持つ

以上のことが大切なんだと思います。

 

私の友人に将来は市長になって、地元を変えるんだと言っているものがいました。

ただ、市長になるのってハードルも高いですし、何万人にひとりにならないといけませんよね。

しかし、本書のような地域再生なら覚悟さえあれば誰でも始められます。

その覚悟を生み出すための、地元への愛がどれくらいあるかどうかが大切かと思います。

 

私の場合は、地元への愛が少ないため、本書を読みましたが、やはり覚悟はできませんでしたw

私が動く動機はやっぱり、やりがいお金ですw

というか地元のために働ける人って全体の何割なんでしょうね?

 

凡人である私が地方でどうやればやりがいを持てるか?

または、どうすればお金を稼げるか? 

そういう自分本位の意識を変えることが、一番大切なのかもしれません。

というか何事も本気でやらないとやりがいも持てないし、お金もついてこないんでしょうね。

 

ということで、地元愛があり、勇気が持てない方はぜひこちらの本を手に取ってください!

地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門

地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門